長野県/長野駅(治水地形分類図)

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山地は、標高500m以上の比較的険しい山間部をさす。複雑で起伏の大きい地形であるが、褶曲や断層運動等によって形成された高地が侵食作用を受けて起伏を増大している。丘陵地は、山地に比べ低くなだらかな地形をいう。更新世以前の比較的安定した古い地層からなるが造成地では切土と盛土とが混在し、それに起因する不同沈下の危険性が高いところもある。

段丘を含む。台地とは、周囲を崖に囲まれた卓状の広い高台を指す。段丘とは、河岸、海岸または湖岸に沿って平坦面と急崖が階段状に配列している地形をさす。低地からの比高が1m以上の平坦な地形の部分。段丘・台地の形成時代は、低地よりも古く、また、一般的に高い位置にあるものほど形成時期が古い。川岸の段丘では主に砂礫からなることが多い。このほか、すき返されていない火山灰からなる段丘・台地は、一般的に、低地の氾濫平野の地盤より良い地盤である。

緩扇状地を含む。扇状地は、河川が山地から出た地点に河川が運び出す土砂が堆積して形成された扇状の地形。主として、砂礫からなり地盤は良いが、地表面付近は、扇状地上を流れる勾配の緩やかな小さな川による細かな土砂の堆積や、洪水時の水が引く際に堆積した細かな砂や粘土などの軟弱層が薄く堆積している場合がある。緩扇状地は扇状地に比べて傾斜が緩いもの。扇状地が低地に移り変わる部分や、規模の大きい扇状地がこれに相当する。主として、礫と砂からなるが、部分的にシルト・粘土を挟み、扇状地ほど地盤は良くない。海側ほど地盤は悪くなり、軟弱層は厚くなる。

旧河道は、過去の河川流路の跡。原形をとどめているものの他に、空中写真や旧地形図上に存在が認められ、現在は周囲と同じに改変されているものも表示されている。地盤は、非常に浸水しやすく、排水性が悪い。旧落堀(きゅうおっぽり)は、旧地形図あるいは過去の空中写真で認められる落掘で、湿地で残っているもの又は、現在はその原型がわからないもの。

かつて堤外地(堤防によって守られた区域の外側の部分。河川側の部分)であったところに分布する砂礫などの粗粒物質からなる微高地で、廃川や河床低下などの理由で、土地利用の対象となっている部分。

※この地図は国土地理院発行の2万5千分の1の治水地形分類図を使用しています。


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